文明開化（初編・2編）★ゆうパック着払い 【判型】半紙本2編4巻4冊。縦222粍。 【作者】加藤祐一（スケカズ）作。松川半山（直水）画。山口鴎湖書。加藤照子聞書（2編）。 【年代等】初編：明治6年1月、鈴木重元序。明治6年9月刊。［大阪］藤廼家蔵板。［大阪］柳原喜兵衛（積玉圃）売出。2編：明治7年2月、加藤照子序。明治7年5月刊。［大阪］藤廼家蔵板。［大阪］柳原喜兵衛（積玉圃）売出。 【備考】分類「教訓」。文明開化の趣旨や動向を示しつつ、新時代に生きる心得などを諭した書。巻末広告には「此書は斬髪洋服の事より敬神愛国の正理を説き、文明開化の大趣意を講釈したる書にて、開化にこゝろざす人は必読まざる事を得ざる書なり」とある。初編は、上巻巻頭に色刷りの「藤廼舎社中定日集会之図」を掲げ、上巻に「散髪にはなるべき道理」「衣服は働きよき仕立にすべき道理」「帽子はかならず着べき道理」など6条、下巻は「神は尊敬すべき道理」「世に奇怪の事は決して有まじき道理」「化ものは化物にあらざる道理」など10条を収録する。2編は、上巻巻頭に「天照大御神・月読命・建速須佐之男命の三柱誕生の図」を掲げ、上巻に「天地開闢の始めのはなし」「法則といふものは正理から割出して定むるものじやといふ事のはなし」など4条、下巻に「旧弊のやうなれど開化の趣意に当る事のはなし」「旧弊ながら用ふべき事のはなし」など8条を収録する。 ★原装・題簽付・状態良好（欄外等一部小虫）。記名なし・蔵書印あり。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、4冊揃いが、50,000円～162,000円】。